指す将順位戦A級1組 2回戦 vsはずさん
↓前回の記事
第5図(再掲)
△45歩で角がぶつかりましたが、居飛車から▲33角成と交換する手は考えません。
▲33角成△同銀の格好は隙が無く、これは後手の32銀型が存分に活きています。
先手は角を向かい合わせたまま、攻めを継続します。
第5図から
▲24歩 (第6図)
▲24歩が手筋の攻め。
対して△同歩は▲22歩と打って先手好調です。
この辺りで手応えを感じていました。
第6図から
△同角 ▲38飛 △33銀 (第7図)
△同角〜△33銀は精一杯頑張った受けです。
とは言え、先手の飛角の働きが抜群で、ここはリードを奪っています。
上図からは▲25歩が一目ですが、△46歩と切り返されます。
以下は▲24歩△47歩成▲23歩成△38と▲33と△49飛成と一直線の進行です。
上図は飛車と角銀の交換で駒得ですが、2枚飛車とと金の攻めに怯える羽目になります。
正確に指せばまだ居飛車が良いかもしれませんが至難の業です。
舟囲い急戦の典型的な逆転パターンと言って良いでしょう。
第7図からは慎重な手が求められますが、私が指した手は会心の一手でした。
第7図から
▲17桂 (第8図)
▲17桂が後手から動く手段が難しいことを見越した一手。
表向きには▲25桂を狙っていますが、飛車を成り合う展開になったときに、桂馬を取られないように逃げているのが真の意味です。
序盤にパスで突いた▲16歩がまさかの大活躍です。
第8図から
△46歩 ▲同歩 △37歩 ▲48飛 (第9図)
△46歩▲同歩△同角が後手の勝負手ですが、すぐにやると▲43歩△同歩▲44歩で止まります。
△37歩は▲同飛なら△46角が飛車に当たる算段ですが、▲48飛と回るのがぴったりの一手です。
先手がじわじわとリードを広げています。
第9図から
△44銀 ▲22歩 (第10図)
△44銀はこれしかない進軍ですが、気にせず▲22歩と桂取りに放ちます。
対して△33桂と逃げても▲34歩で桂得確定です。
第10図から
△35銀 ▲21歩成 △46銀 ▲同銀 △同飛 (第11図)
後手は桂を見捨てて勝負を掛けます。
△46銀から決戦となりました。
先手有利のまま終盤戦に突入します。
↓次回の記事
コメント