【四間飛車穴熊対策】箱入り娘急戦(3) 〜先手67銀型.02〜
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△75歩に(b)▲65歩の対応を見ていきます。
第1-1図から
▲65歩 △77角成 ▲同桂 △53銀 (第1-6図)
(b)▲65歩はフライング気味で乱暴なようですが、先手にはある狙いがあります。
上図から▲75歩は△86歩で後手楽勝です。
第1-6図から
▲46角 (第1-7図)
▲46角が後手の飛車を狙って厳しい一手です。
この一手を防ぐために、金無双急戦では▲46歩を待ってから△64銀〜△75歩と仕掛けていました。
第1-7図から
△73角 ▲同角成 △同桂 ▲46角 △83飛 ▲75歩 △86歩 (第1-8図)
▲46角で受けがなさそうですが、△73角〜△83飛が綱渡りの受け
▲75歩に△86歩と攻め合いに持ち込みます。
上図から(1)▲同歩 (2)▲74歩 が考えられます。
第1-8図から
▲同歩 △同飛 ▲73角成 △76歩 ▲95馬 △89飛成 ▲76銀 △99龍 (第1-9図)
▲73角成と先に馬を作った先手の調子が良いようでも、△76歩が厳しい反撃。
先手も▲95馬で切り返しますが、△89飛成〜△99龍と手順に香車を回収します。
上図は一見何でもないようですが、次に△97龍と引く手が馬と桂の両取りで、実現すれば勝負が決まります。
第1-9図から
▲96馬 △24香 (第1-10図)
▲96馬は△97龍を防ぎつつ、攻防に利く位置に馬を配置した一手ですが、△24香が必修の攻め筋です。
2枚穴熊相手には一段目に飛車を設置して、△24香〜△35桂と27の地点を狙うのが常に厳しい攻めになります。
上図から▲26桂は△同香▲同歩△27桂で決まり、▲38金も△49角が絶好で受けがありません。
第1-10図から
▲69桂 △79角 ▲78馬 △97角成 (結果図)
▲69桂は仕方のない受けですが、△79角が厳しい追撃。
次に△68角成▲同金△88飛の2枚飛車が実現すれば、先手陣は崩壊します。
▲78馬は粘りに出た手ですが、△97角成が冷静な決め手になります。
結果図からは△79馬▲同馬△同龍と馬を消しながら迫る手があります。
なにより後手玉があまりにも手付かずで、後手優勢は明らかです。
△86歩に(1)▲同歩と相手をするのは、後手の流れるような攻めが決まりました。
次回(2)▲74歩と攻め合う手を見ていきます。
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