指す将順位戦A級1組 1回戦 vsたらこ1-9さん(3)

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第12図を再掲します。

第12図から
▲45桂 △44銀 ▲24歩 △同歩 ▲同飛 △23歩 ▲25飛 (第13図)

▲45桂はこの一手に近く、先手は歩切れを解消しておかないと完封されかねません。

ただし▲25飛に換えて形良く▲29飛と引くのは、△45銀▲同歩△37桂が刺さります。

先手からの攻めは来ないので、後手はプラスになる手を積み重ねていきます。

第13図から
△52金 ▲38金 △14歩 ▲56歩 △64歩 (第14図)

我ながらなんとも落ち着いた指し回しです。

△52金は唯一の懸念点である玉頭を補強して価値が高く、△14歩も将来△22玉〜△13玉と逃げるルートを確保して、潜在的な玉の耐久力を上げています。

そして△64歩〜△65歩で先手の角を封殺しに掛かります。

先手は分かっていても対抗手段がありません。

第14図から
▲57銀 (第15図)

▲57銀と厚みを作る手に△65歩と突いてかなり優勢です。

当然そのつもりで進めてきましたが、ここで突然体に電流が走ります。

「飛銀桂の攻め駒、角歩歩の手持ち、角と桂の質駒、先手の飛車の配置……寄るのでは?」

第15図から
△88歩 ▲同金 △45銀(第16図)

見えちまったものは仕方ありません。

先ほどまでの押さえ込みムードから一転、いきなり牙を剥いて先手玉に襲いかかります。

ここで4分考えて持ち時間を使い切りここから先は1手60秒の世界です。

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この記事を書いた人

徳島の将棋好き
"急戦で先攻する"が信条
33金型早繰り銀の開発者

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