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先手67銀型への攻め方を見ていきます。

テーマ図から
▲67銀 (67銀型基本図)

基本図から
△64銀 ▲56歩 △75歩 (第1-1図)

△64銀〜△75歩とシンプルに仕掛けるのが、この戦法の骨子です。

穴熊に決戦を挑むのは分が悪いようでも、「飛角総交換になれば金銀2枚の穴熊より箱入り娘の方が堅い」というのが大事な感覚です。

(a)▲78飛 (b)▲65歩 の対応を順に見ていきましょう。

第1-1図から
▲78飛 △76歩 ▲同銀 △86歩 ▲同歩 △72飛 (第1-2図)

(a)▲78飛は真っ当な受けですが、△76歩〜△86歩と勢いをつけて△72飛と回ります。

最も激しい手順で、こう進めば決戦は避けられません。

第1-2図から
▲65歩 △77角成 ▲同飛 △53銀 (第1-3図)

先手は抑え込まれてはいけないので、▲65歩はこの一手の反発です。

上図から▲66角が好位置なようでも、△44角と合わされると効果がありません。

負担になりそうな飛車を捌きます。

第1-3図から
▲67銀 △77飛成 ▲同桂 △76歩 ▲同銀 △66角 (第1-4図)

▲67銀からの手順は部分的な定跡です。

最後△66角とこのラインに先着するのが必修の一手です。

次に△77角成と取れれば、桂香を拾いつつ△44馬と引き上げる手を見せて、後手盤石になります。

第1-4図から
▲78歩 △39角成 ▲同銀 △69飛 (第1-5図)

▲78歩は仕方のない受けですが、いきなり△39角成と切ってしまうのが鋭い寄せです。

△69飛と銀取りに下ろした上図では、先手にしっくりくる受けがありません。

第1-5図から
▲75角 △99飛成 ▲71飛 △49龍 ▲67銀 △38香結果図

▲75角は必死の攻防手ですが、後手玉が堅すぎます。

△49龍〜△38香が決め手で、以下銀を逃げる手には△39金で受けがありません。

△75歩に(a)▲78飛から飛角総交換に進むのは後手の待ち受けるところで、△66角〜△39角成の寄せが決まりました。

次に(b)▲65歩といきなり角交換に出る手を見ていきます。

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この記事を書いた人

徳島の将棋好き
"急戦で先攻する"が信条
33金型早繰り銀の開発者

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