33金型早繰り銀(8) 〜先手37桂型.1〜

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さて今回から先手が▲37桂を急ぐ指し方を見て行きます。

33の金に狙いを付けて反撃を見せおり、後手からすると最強の敵です。

下図をテーマ図Bとします。

先手は低い陣形のまま右桂を活用します。

▲37桂に△44歩は必要な手で、これを入れないと△75歩▲同歩△同銀と攻めた時に▲45桂の反撃が厳しすぎます。

後手が王手飛車を避けて△42玉と上がった局面がテーマ図Bです。

テーマ図Bから
▲48金 (第2-1図)

▲48金が△37角や△15角の王手飛車を防ぎつつ、いつでも▲45歩△同歩▲同桂の仕掛けを可能にした手です。

このまま待っていても、▲47銀〜▲29飛〜▲58玉とどんどん先手の形が良くなっていくので、後手はここで動きます。

(a)△75歩(b)△54角を順に見ていきます。

第2-1図から
△75歩 ▲同歩 △同銀 ▲45歩 (第2-2図)

(a)△75歩はシンプルな攻めですが▲45歩が厳しい反撃です。

これを△同歩と取るのは▲24歩△同歩▲45桂で先手の攻めが早くなります。

第2-2図から
△86歩 ▲同歩 △同銀 ▲同銀 △同飛 ▲87歩 △82飛 (第2-3図)

後手は予定通り銀交換をして、次に△39銀の割り打ちを狙います。

第2-3図から
▲44歩 △39銀 ▲29飛 △48銀成 ▲同玉 (第2-4図)

対して先手はあっさり割り打ちを許してしまうのが好判断です。

第2-4図では先手陣も心許ないですが、それよりも44歩の拠点が大きく残っています。

持ち駒の角銀銀と合わせてかなりのプレッシャーです。

第2-5図から
△44金 ▲77角結果図

△44金は▲45桂や▲43銀、▲55角の筋を消してこれぐらいですが、▲77角と浮いた金を狙って結果図

後手は44の金に紐をつける必要がありますが

△43歩には▲45歩

△33角には▲45歩△54金▲44銀

△33金には▲45銀△43歩▲44銀△同歩▲45歩

いずれも先手の攻めが急所に刺さっており先手優勢は間違いないでしょう。

第2-1図から(a)△75歩と仕掛けるのは45歩の反撃が厳しく先手優勢です。

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この記事を書いた人

徳島の将棋好き
"急戦で先攻する"が信条
33金型早繰り銀の開発者

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