33金型早繰り銀(7) 〜先手56銀型.4〜
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△22歩に(b)▲16歩を見て行きます。
第1-12図から
▲16歩 △52金 ▲17桂 (第1-18図)
先手は最速で桂を活用します。
ここで△14歩は危険で、▲25桂△32金▲23歩成△同金▲24歩△同金▲33銀の猛攻を浴びてしまいます。
以下△同桂▲同桂成△同玉に▲55角が王手飛車です。
▲55角が残っている状態で△25桂と跳ばせては、後手は持ち堪えられません。
第1-18図から
△73角 (第1-19図)
先手からの▲55角を消しつつ飛車のコビンを狙う△73角が急所の手です。
対して①▲47銀と②▲29飛が考えられます。
第1-19図から
▲47銀 △55角 ▲66銀 △64角 ▲25桂 △32金 (結果図)
▲47銀は歩を守って自然な手ですが、銀が引いたことで△55角と覗く手が生じます。
対して▲77歩は△35銀で△24銀と△46銀を狙って後手十分。
▲66銀と受けるのが自然ですが△64角と引いておけば、銀を使わせた効果で次の△76銀が厳しい狙いとなっています。
▲25桂は1回入りますが△32金と引いておいて、これ以上の追撃はありません。
結果図は先手の攻めがつんのめっている印象で、後手の方が方針の分かりやすい将棋と言えるでしょう。
第1-19図から
▲29飛 △46角 ▲48金 △24角 (結果図)
▲29飛は△46角を許しますが、隙なく構えて後手の角を負担にさせる方針です。
後手は2枚の歩を頂いて結果図
24の角はかなり狭いようですが、例えば▲55銀として角の捕獲を狙ってみても△23金と逃げ道を作って、この角はなかなか捕まりません。
局面が落ち着けば2歩得が物を言うので、結果図は互角ながら後手に楽しみが多い将棋です。
第1-12図から (b)▲16歩は難しい将棋ですが、後手も十分戦えます。
以上をまとめると、テーマ図Aに戻って(1)▲66歩は後手十分 (2)同歩は難解ですが後手も戦えます。
先手が腰掛け銀に構えるのは後手からして怖くはない結果となりました。
次回から先手が▲37桂を急ぐ指し方を見て行きます。
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