【三間飛車対策】金無双急戦(8) 〜先手57銀型.4〜

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第2-7図から②▲77角と切り返す手を見ていきます。

第2-7図から
▲77角 △68角成 ▲同金 △84飛 (第2-11図)

②▲77角は攻防の位置で、低い陣形でバランスを取っています。

「飛車の打ち込みがないから飛角交換でも振り飛車良し」というのはよくある話ですが、上図はこの条件に当てはまっていません。

8筋の歩が切れていること、角のラインに対して22銀の形が強いことの2点から先手は77の角が負担になりやすいのです。

第2-11図から
▲55歩 △79飛(第2-12図)

▲55歩は角の活躍の場を広げて、1本は筋という手です。

対しては△79飛と打ってしまうのが分かりやすい攻めになります。

▲78角で捕獲されますが、持ち駒の角を手放させたことで飛桂がストレスなく活躍できます。

第2‐12図から
▲78角 △73桂 ▲56銀 △64飛 (第2-13図)

△73桂〜△64飛とスムーズに駒を活用します。

次は△68飛成▲同角△78飛成を狙っています。

第2-13図から
▲67歩 △85桂 ▲66角 △77歩結果図

▲67歩の受けにも△85桂とこちらに跳ねる手が効きます。

△77歩と最後の1歩をグサリと突き刺して結果図。

▲同桂と取るぐらいですが△同桂成▲同角△99飛成と進んで、駒得をしつつ飛車を生還させた後手が優勢です。

第2-7図から②▲77角はバランスが良いようですが、陣形に隙があり△79飛からの攻めが刺さります。

戻って第2-6図から(a)▲88歩と受けるのは、△67歩▲同金△79角から攻め続けて後手良しとします。

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この記事を書いた人

徳島の将棋好き
"急戦で先攻する"が信条
33金型早繰り銀の開発者

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