金無双急戦(15) 〜先手56歩型.5〜

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第1-6図を再掲します。

ここから居飛車が大技を繰り出します。

第1−6図から
△57桂不成 (第1−7図)

△57桂不成が狙い澄ました一着。

▲62飛成にはさらに△49桂成と飛び込めるのが肝です。(下図)

この手の攻め合いでは龍を切ってから手を戻すのが相場ですが、上図では王手で龍を切ることができません。

これは金銀が密集した金無双急戦独自の手筋で、流行のelmo囲いではこうは行きません。(仮想図)

また先手の玉形も肝心で▲36歩の一手が入っていると、△49桂成に▲61龍で先手が指せます。(仮想図)

△57桂不成は先手と後手の玉形によって生じた奇跡とも言える手筋です。

第1−7図から
▲同金 △66飛 ▲同金 △69飛(第1-8図)

前述の理由で▲57同金は仕方ありませんが、飛車交換から飛車を先着して第1-8図

瞬間的な桂損はこの後すぐ取り返せます。

となると問題は玉形の差ですが、後手は金無双が丸々残っているのに対して先手は片美濃

しかも66の金と76の銀は狙われるだけの駒になっています。

△57桂不成から金を1枚引きずり出したのが甚だ大きく、上図は後手優勢です。

局面をはっきりさせるためにもう少し進めてみましょう。

第1-8図から
▲67金 △66歩 (第1-9図)

▲67金にすかさず△66歩と打つのが大事な一手です。

先手からの▲66角や▲77角を消しつつ、金銀の連携を絶ちます。

第1-9図から
▲57金 △89飛成 ▲61飛 △99龍 (第1‐10図)

後手は悠々と桂香を回収し、駒損を回復します。

上図からは▲64歩が手筋ですが、そこで△94角の両取りがあり、勝負ありです。

また△99龍に▲66飛成と徹底抗戦の構えを見せるのも△15歩が刺さります。

以下▲同歩に△48香▲39金△16桂▲同香△19角と流れるように攻めが決まります。

第1‐10図から
▲91飛成 △68角 (第1‐11図)

▲91飛成はこれぐらいですが、△68角が△66歩からの継続手で急所を衝く攻めです。

対して▲58金には△46角成が△91龍と△36桂の両狙いで後手勝勢です。

第1‐11図から
▲47金 △35桂 ▲48金引 △46角成 ▲61龍 △47香 (結果図)

▲47金は仕方のない逃げ方ですが、△35桂から居飛車の攻めが筋に入っています。

結果図まで進んで、後手勝勢です。

第1‐1図から(a)▲47金には△65歩から攻め立てて、△57桂不成が炸裂します。

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