33金型早繰り銀(20) ~先手37桂型.13~

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第3‐43図から(4)▲56銀を見ていきます。

第3‐43図から
▲56銀 △77歩成 ▲同桂 △86歩 ▲同歩 (第3‐46図)

△37とで右辺を抑えて、△77歩成で左辺を削ったので、△86歩とこちらから攻めるのが理に適っています。

上図では△86同飛と行く手も見えますが、それには▲44角と攻め合います。

以下△89飛成には▲79金打△99龍▲53角成で先手勝ち

△89飛成と入っても金2枚が並んだ形が堅く、後手陣は飛車が居なくなると耐久力ががくっと下がります。

▲44角に△62玉と受けるのも▲43との追撃が厳しく後手が勝てません。

後手は△86同銀と銀を進めることになります。

第3‐46図から
△86同銀 ▲83歩 (第3‐47図)

△86同銀に▲65桂の攻め合いは、△87銀成▲53桂成△78成銀で後手玉が詰まず後手の勝ち

▲83歩と一発叩くのが手筋で、これを△同飛と取るのは▲65桂△87銀成に▲53桂成が詰めろとなり後手の負けです。

第3‐47図から
△77銀成 ▲同金 △83飛結果図

△77銀成と桂を食いちぎってから△83飛と歩を払って結果図

一旦は▲86歩でしょうが、そこで△76歩、△65桂、△64桂と有力手が複数あります。

もちろん結果図からもある程度調べてみましたが、どうにも結論が出ず

「難しすぎて分からない」と言うのが正直なところです。

第3‐43図から(4)▲56銀はかなり有力で難解な終盤戦へと進みます。

まとめます

先手37桂型に後手が△42玉と上がるのは危険で、代えて△94歩が勝ります。

対して▲47銀で飛車の横利きを通すのが急務で下図が先手の最善形です。

上図から後手は仕掛ける一手

対して▲24歩~▲25歩の継ぎ歩が唯一の反撃手段です。

次の▲24歩に△22歩と受けるのは穏便で一局ですが、△54角から一直線に攻め合ってどうかというのが本譜です。

以下は妥協した方が悪くなるので下図までは一直線に進みます。

ここで△76歩と利かしに行って第3‐43図

上図から(1)▲68銀(2)▲88銀(3)▲43と(4)▲56銀の4通りの応手が全て有力で、いずれも難解な終盤戦へと進みます。

したがって第3‐43図が現段階における私の研究の到達点

33金型早繰り銀の最前線です。

この局面で後手が指せるとなったら、角換わりの主導権は先手から後手に移ったと言えるでしょう。

この局面で先手が良いなら、後手には有力な変化がまだいくつかあるので、それをまた私が頑張って掘り下げます。

以上で先手37桂型の考察を終わります。

次回以降で先手早繰り銀・先手棒銀への対応を見ていきます。

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この記事を書いた人

徳島の将棋好き
"急戦で先攻する"が信条
33金型早繰り銀の開発者

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