金無双急戦(11) ~先手56歩型.1~

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今回から先手56歩型を見ていきます。

テーマ図から
▲56歩 (56歩型基本図)

46歩型への仕掛けは角頭を狙う64銀~75歩でした。

対して56歩型には角交換を狙って64歩~65歩が一貫した仕掛けになります。

ただしその手順がいくつかあるため、本題に入る前に他の有力手段を2つ紹介します。

A.シンプル早仕掛け
基本図から
△64歩 ▲46歩 △65歩 ▲36歩 △73桂(第A-1図)

65歩~73桂と57銀左急戦(以下、旧定跡)の要領でシンプルに仕掛けます。

第A-1図から
▲47金 △66歩 ▲同銀 △86歩 ▲同歩 △65歩 (第A-2図)

先手としては47金に代えて36桂、86同歩に代えて同角の変化もかなり有力です。

本譜は先手が最も素直に対応する順を想定しました。

上図となっては旧定跡より玉が強固な分、居飛車が得をしていそうにも見えますが

第A-2図から
▲同銀 △同桂 ▲同飛 (第A-3図)

銀桂交換で飛車を捌きにいった上図で後手陣の弱点が見えてきます。

旧定跡ではここで77角成同桂86飛と走っていい勝負でした。(仮想図)

ところが本譜で77角成同桂86飛と同じように進めると、ダイレクトに61飛成と成り込まれてしまいます。

金銀を玉側に集めた弊害とも言える変化で、上図となっては典型的な捌け形、後手の一手負けが濃厚です。

従って第A-3図で後手は先手の飛車先を止める必要があります。

第A-3図から
△64銀打 ▲85飛 △同飛 ▲同歩 △69飛 (結果図)

歩があればなんともない局面ですが、悲しいかな歩切れ

背に腹は代えられないので入手したばかりの銀を64に打ち付けます。

先手は手に乗って85飛、気分は上々でしょうが後手から飛車を先着した結果図は駒得と一応の堅さが残り意外といい勝負です。

以下一例は65歩同銀61飛89飛成22角成同銀65飛成69角

ここまで進めば微差ながら、攻めている居飛車を持ってみたいところです。

A.シンプル早仕掛けはイメージよりも居飛車が戦えます。

ただし先手からの変化が多く、先手良しの順が確立される可能性は少なくありません。

本譜の順が好みな居飛車党の方は研究してみてもいいかもしれません。

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