金無双急戦(10) ~先手46歩型.09~

↓前回の記事


先手46歩型の最終回です。

第0‐27図から②▲44同角を見ていきます。

第0‐27図から
▲44同角 △同歩 ▲61銀 (第0‐32図)

▲44同角〜▲61銀といきなり後手陣に襲い掛かります。

△75飛には▲57角を用意しているのがポイントです。

第0‐32図から
△62飛 ▲52銀成 △同飛 ▲64歩 △同歩 ▲63角 △82飛 ▲74角成 (第0‐33図)

後手は随分と利かされたようですが先手玉が鉄壁なので致し方ない所です。

▲74角成となった局面では△89飛成がこの上なく自然ですが、1本小技を利かせておきます。

第0‐33図から
△57歩 ▲59金引 (第0‐34図)


このタイミングで△57歩と金銀の連結を崩しておきます。

対して▲同金は△48銀、▲48金寄も△59銀▲同金△同飛成▲49金打△68龍でそれぞれ後手良しなので先手は▲59金引の一手です。

これが後で効いてきます。

第0‐34図から
△89飛成 ▲64馬 △73角 ▲同馬 △同桂 (第0‐35図)

▲64馬が期待の一手ですが△73角も受けの好手。

長いですが②▲44同角から第0‐35図までは双方最善を尽くして一直線の進行と言えます。

そしてこの局面で先手が一番やりたい手は▲71角です。

以下△72飛▲44角成となれば馬が手厚く、先手もかなり戦えます。

ところが▲71角には△77角が用意の切り返し。

▲82角成△59角成の進行ははっきり後手勝ちなので▲69歩と受けるぐらいですが、そこで△72飛と寄れば先手は44に角を成れません。

それどころか打った角が捕まって後手大優勢です。

△57歩▲59金の利かしはこの△77角を打つためでした。

第0‐35図から
▲74歩 △65桂 ▲73歩成 (第0‐36図)

▲74歩からの攻めはこれぐらいですが、調子良く桂馬を活用できました。

次に▲82と取られてもまだ余裕がある後手はここで猛攻を仕掛けます。

第0‐36図から
△58銀 ▲同銀 △同歩成 ▲同金 △57銀 (結果図)

△58銀からばらして△57銀と食い下がって結果図

見るからに単調な攻めですが、これで適当な受けがありません。

▲59金打には△58銀成▲同金直△57桂打▲39金△49金

▲59銀には△58銀成▲同銀△66桂

▲39金打には△58銀成▲同金△84角

いずれも寄り形となります。

一番頑張れるのは▲69歩△58銀成▲同金△78龍▲68金打でしょうか

これだと一気に寄せるのは大変ですが、△73龍とと金を払っておけば大きな駒得で体力勝ちが見込めるでしょう。

第0‐8図から(2)▲55歩には、(d)△79飛→△44銀と進めて後手が互角以上に戦えます。

以上をもって先手46歩型には△64銀から△75歩と仕掛ける手が成立すると結論付けます。

次回からは先手56歩型を見ていきます。

↓次回の記事

コメント

  1. さつま芋 より:

    従来の急戦と比べて堅くていいですね。持久戦になっても進展性がありますし。ところで金無双急戦の記事の更新は終わってしまったのでしょうか?56歩、98香型も読んでみたいです。
    初めてなのにこんなコメントですみません、これからも更新楽しみにしています!

    • 西村 駿 にっし〜 より:

      コメントありがとうございます。励みになります。
      56歩型については研究がまとまりつつあるので近いうちに公開できると思います。
      もう少しの間、お待ち下さい。

  2. さつま芋 より:

    返信ありがとうございます。楽しみにしています!

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