33金型早繰り銀(24) ~先手棒銀.2~

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第5‐3図に戻り(2)▲38角を見ていきます。

部分的な定跡で▲24歩△同歩▲同銀△27歩に▲同角を用意しています。

第5‐3図から
▲38角 △14歩 ▲24歩 △22飛 (第5‐5図)

対して後手の姿勢は変わりません。

△14歩で催促して△22飛と回る形で受けます。

第5‐5図から
▲23歩成 △同飛 ▲同飛成 △同金結果図

▲23歩成に△同金とする手は有力で、以下▲26銀△33金として後手十分の態勢です。

本譜はより明快にするべく飛車交換を迫りました。

結果図となっては次に△15歩と△28歩が非常に厳しい狙いとなっています。

両方受けるなら▲28飛ですが、以下△22金▲26銀△33桂で後手完封ペースです。

第5‐3図から(2)▲38角も△14歩で後手優勢です。

最後に(3)▲36角を見ていきます。

第5‐3図から
▲36角 △45歩 ▲24歩 △22飛 (第5‐6図)

▲36角には△45歩で角交換を防ぎ、36の角を負担にします。

この手を用意した直前の△44歩でした。

ただし先手も△14歩が来る前に突っ掛けることに成功したので、手段が増えています。

第5‐6図から
▲23歩成 △同金 ▲25歩 (第5‐7図)

▲25歩と控えて打つのが手筋で、次に▲24銀となれば急に怪しくなります。

後手は23の金が狙われているため捌きにいきます。

第5‐7図から
△35歩 ▲18角 △34金 ▲26銀 △42銀結果図

△35歩~△34金がぴったりの進軍

結果図となっては先手の飛角銀をまとめて抑え込んだ格好です。

以下は△33銀~△44銀~△33桂として、ひたすら右辺を手厚くする方針でいきましょう。

第5‐3図から(3)▲36角は△45歩と抑えて後手優勢です。

▲15銀に△54角と打った第5‐3図から(1)▲26飛(2)▲38角(3)▲36角のいずれも後手優勢となりました。

33金型早繰り銀相手に棒銀は33金+54角+22飛の形が優秀で弾き返せます。

後手としては「▲26銀に△44歩」「▲15銀に△54角」「▲24歩に△22飛」のリズムさえ覚えておけば、多少形が変わろうとも対応できます。

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この記事を書いた人

徳島の将棋好き
"急戦で先攻する"が信条
33金型早繰り銀の開発者

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