33金型早繰り銀(18) ~先手37桂型.11~

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第3‐24図から(3)▲21龍と攻め合う手を見ていきます。

銀をぼろっと取られますが、その代償に1手早く攻めようという手です。

第3‐24図から
▲21龍 △22銀打 ▲44金(第3‐40図)

△22銀打に対する▲44金が手厚い好手

△43角を防ぎつつ、▲54金から玉頭を抑えてしまう狙いです。

次に▲54金~▲53金で受けなしとなるので後手は2手スキで迫る必要があります。

第3‐40図から
△77歩成 ▲同桂 △57と ▲54金 △56桂 (第3‐41図)

▲77同桂に△76歩は▲54金△77歩成▲53金で後手の1手負け

△57と~△56桂が2手で迫る唯一の手段で、先手より早く詰めろを掛けることができました。

上図となって▲58金と上がるのは△48銀▲69玉△58と▲同玉△57金▲69玉△54歩で後手の勝ち

先手は受けづらそうにも見えますが…

第3‐41図から
▲15角 △62玉 ▲53と △73玉 ▲58金 (第3‐42図)

▲15角の王手が攻防手

△62玉と広い方に逃げますが、▲53とで金取りを解除してから▲58金と受けに回ります。

このとき△48銀に▲同角と取れるのが▲15角を設置した効果です。

第3‐42図から
△48銀 ▲同角 △同と ▲同金 △同桂成 ▲同玉 △46歩 ▲56銀結果図

△58同と▲同玉△46歩ではその瞬間が甘く、上部脱出も狙われます。

△48銀からばらす方が難しいですが、△46歩に▲56銀と丁寧に受けて結果図

以下△69角ぐらいですが▲68金△36角成▲55角△83玉▲58金で受かっています。

第3‐24図から(3)▲21龍は途中の▲44金が好手で先手が良くなります。

すなわち第3‐23図から△76歩の利かしは入らないということになります。

だめじゃん

ただここで諦めるのも悔しいのでもう1回だけ頑張ってみましょう。

△76歩を打つタイミングを変えます。

先手が▲23飛成と成りこんだこの局面

ここから△47と▲43との2手を入れずにいきなり△76歩と打っていきます。(第3‐43図)

利かしのタイミングを変えた効果はどこに出てくるのでしょうか

上図からの展開を次回で見ていきます。

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この記事を書いた人

徳島の将棋好き
"急戦で先攻する"が信条
33金型早繰り銀の開発者

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