33金型早繰り銀(14) ~先手37桂型.7~

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第3‐15図まで戻ります。

前回まで上図で△22歩と受ける穏やかな展開を見てきました。

しかしここでは▲23歩成を受けない驚愕の手順が存在します。

33金型早繰り銀の中で最も激しい展開を見ていきましょう。

第3‐15図から
△35歩 (第3‐21図)

△35歩が常識外の攻め

なんと言っても先手は▲23歩成と2筋を突破できるのです。

むしろここで先手が▲45歩と怯むのは弱気で、以下△86歩▲同歩△同銀▲同銀△同飛▲87歩に△27歩と打って後手優勢です。

これは△22歩と謝らなかったのが存分に活きています。

先手としても覚悟を決めて▲23歩成と踏み込むしかないようです。

第3‐21図から
▲23歩成 △36歩 ▲45桂 (第3‐22図)

△36歩に▲同銀は△同角▲33と△27歩で後手良し

▲45桂と歩頭に跳ねるのが手筋で、△同歩と取らせることで後の△36角を消しています。

なお▲45桂に△37歩成は▲53桂成△28と▲54成桂で次に▲53角が厳しく残り先手優勢です。

第3‐22図から
△同歩 ▲33と △37歩成 ▲23飛成 △47と ▲43と (第3‐23図)

△45同歩以降は一直線の攻め合いです。

▲43とは味の良い活用で次は▲53とよりも▲21龍が厳しい攻めになります。

第3‐23図から
△76歩 (第3‐24図)

先手としてはこの後▲68玉~▲79玉と逃げるのが一番耐久力のある形です。

それを阻止すべく後手はぎりぎりのタイミングで△76歩を利かしにいきます。

上図から(1)▲68銀(2)▲88銀(3)▲21龍を順に見ていきます。

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この記事を書いた人

徳島の将棋好き
"急戦で先攻する"が信条
33金型早繰り銀の開発者

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