【四間飛車対策】金無双急戦(9) ~先手46歩型.08〜
↓前回の記事
下図は第0‐8図から(2)▲55歩まで
(d)△79飛→△44銀を本譜として掘り下げます。
第0‐8図から
▲55歩 △79飛 ▲54歩 △44銀 (第0‐27図)
ここからの先手の対応として①▲78角 ②▲44同角 を順に見ていきます。
第0‐27図から
▲78角 △75飛 ▲76歩 △同飛 ▲同銀 △78飛成 (第0‐28図)
▲78角以降の手順に変化の余地がないのは、前回の記事で述べた通りです。
ここで▲84飛の痛打が無いのが、後手が▲54歩をかわした効果です。
ここからは桂香を拾っての攻め合いになります。
第0‐28図から
▲71飛 △89龍 ▲81飛成 △79龍 (第0‐29図)
△79龍が浮いている角銀を狙って小気味の良い活用です。
勢い▲44角と切り飛ばしたくなりますが、△同歩で76の銀取りが残って先手苦戦です。
第0‐29図から
▲78歩 △15歩 (第0‐30図)
▲78歩が手筋の中合い
△同龍にはそこで▲44角△同歩▲67銀が龍に当たります。
しかし歩切れになった為、奥義”端攻め”がより厳しくなります。
△15歩を▲同歩と取るのは△17歩で一丁上がり
以下▲同香は△16歩▲同香△24桂、▲同桂は△16歩、▲同玉は△49龍▲同銀△39角でいずれも後手勝勢です。
第0‐30図から
▲36桂 △16歩 ▲44角 △同歩 ▲同桂 △22玉 ▲52桂成(第0‐31図)
▲36桂に△35銀と大事を取るのは、▲33角成△同金▲45桂で一遍に怪しくなります。
後手も強気の姿勢で攻め合います。
▲52桂成となって後手陣はかなり薄くなりましたが、この瞬間はまず詰みません。
この手番を活かして一気に寄せ切ります。
第0‐31図から
△17歩成 ▲同桂 △16桂 ▲39玉 △47歩 (結果図)
△17歩成に▲同香も△同香成▲同桂△16桂で大同小異です。
▲39玉に△47歩がぴったりの決め手
△28角以下の詰めろですが、▲47同金には△28角▲48玉△68龍以下詰み
▲47同銀も△66角▲48金打△28角以下受けなしです。
この歩を取れないようでは先手に受けはありません。
第0‐28図から①▲78角は△75飛と走って終盤戦ですが、後手勝ちのレールに乗ってます。
↓次回の記事
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