【四間飛車対策】金無双急戦(8) ~先手46歩型.07~
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下図は第0‐8図から(2)▲55歩まで
(b)△69飛→△44銀
第0‐8図から
▲55歩 △69飛 ▲54歩 △44銀 (第0‐22図)
(b)△69飛→△44銀は4通りの中で唯一後手がはっきり悪くなります。
第0‐22図から
▲同角 △同歩 ▲78銀打 △79飛成 ▲57角 (第0‐23図)
この場合いきなり角を切ってしまう手が成立します。
先手は龍の捕獲を狙っています。
第0‐23図から
△88龍 ▲66角 △79龍 ▲59金引 △76角 ▲77桂 (結果図)
▲59金引として次に▲69金が間に合えばゲームセットです。
△76角は渾身の勝負手ですがふわりと跳ねる▲77桂が好手
以下△67角成▲同銀△99龍▲55角打と進んで先手優勢です。
この変化は66の角が72飛の捌きを抑えて絶好の位置になります。
(b)△69飛→△44銀は下ろした飛車を狙って先手良しです。
(c)△79飛→△54同銀
第0‐8図から
▲55歩 △79飛 ▲54歩 △同銀 (第0‐24図)
79から飛車を打つと先手は△89飛成を受けて▲78角が絶対となります。
第0‐24図から
▲78角 △75飛 ▲76歩 △同飛 ▲同銀 △78飛成 (第0‐25図)
▲78角と打たれては次に▲88角があるので△75飛の一手
先手も△89飛成を受けて▲76歩の一手です。
以下必然の応酬で第0‐25図まで進みます。
第0‐25図から
▲84飛 (第0‐26図)
▲84飛が先手期待の反撃。
受ける手はないの後手は攻め合うしかありません。
そして変化が多岐に渡るため、以下は一例です。
第0‐26図から
△57歩 ▲同金 △56歩 ▲47金 △89龍 ▲54飛 △57桂 ▲59金 (結果図)
△57歩には▲68金もありどちらを選ぶかは先手の権利です。
結果図まで進んで△88角や△44角でどうか
難しい戦いだとは思いますが、後手の攻めが細く繋げるのは大変な印象です。
後手が(c)△79飛→△54同銀を選ぶ場合は相当な事前研究が必要でしょう。
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