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第0‐2図より(a)▲88角を見ていきます。

▲88角は弱気な手で結論から言うと居飛車が良くなります

第0‐2図から
▲88角 △76歩 ▲同銀 △77歩 (第0‐3図)

△77歩と焦点に打つのが古来有名な手筋です。

▲同角、▲同桂は△76飛と銀を取れます。

第0‐3図から
▲同飛 △66角 ▲67銀 △77角成 ▲同角 △33桂 (第0‐4図)

△77歩以降は変化の余地がなく、第0‐4図まで進んで後手優勢です。

△77歩からの飛角交換は対振り急戦で頻出しますが、上図は居飛車の条件が良すぎます

比較として下図を挙げます。

こちらは後手四間飛車対棒銀の定跡型です。(便宜上先後逆)

棒銀が84に取り残されていますが、それでも居飛車が僅かに指せるとされている変化です。

これと比べると、第0‐4図がいかに居飛車の条件が良いかわかるでしょう。

陣形のまとまりが段違いです。

第0‐4図から
▲36歩 △79飛 ▲35歩 △89飛成 ▲76歩(第0‐5図)

▲36歩からの桂頭攻めはこれしかないところで、後手からすると怖い攻めではあるのですが、△89飛成が先手で入るのがすこぶる大きいです。

振り飛車側が典型的な「1手間に合っていない」状況です。

第0‐5図から
△36桂 ▲37玉 △35歩結果図

△36桂に▲18玉は△15歩で受けなし。

▲37玉の一手に△35歩と戻す手がぴったりで結果図は後手勝勢です。

第0‐2図から(a)▲88角は後手優勢となりました。

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この記事を書いた人

徳島の将棋好き
"急戦で先攻する"が信条
33金型早繰り銀の開発者

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