↓前回の記事
先手の対応としてもっともメジャーな▲46歩型を見ていきます。
とりあえずここの基本変化を抑えておけば金無双急戦は指せます。
テーマ図から
▲46歩 (46歩型基本図)

上図を46歩型の基本図とします。
基本図から
△64銀 ▲56歩 (第0‐1図)

▲46歩で後の▲46角が消えたのを見て、後手は△64銀と繰り出します。
対して▲56歩は△55銀を消して、ほとんど絶対手。
例えば▲56歩に代えて▲36歩とすると、以下△75歩▲78飛△76歩▲同銀△72飛▲65歩△77角成▲同飛に△55銀と出られて先手が困ります。(下図)

ここで▲67銀と飛車交換を迫るのが手筋ですが、△77飛成▲同桂△76歩▲同銀△79飛と進めて後手が指せます。(下図)

先手の76銀と後手の55銀の働きの差が一目瞭然で、▲66角のラインも消しています。
本譜に戻ります。
第0‐1図から
△75歩 ▲78飛 △72飛 (第0-2図)

△75歩▲78飛に単に△72飛と寄るのが工夫の一手
△76歩▲同銀を入れてから△72飛とするのも自然ですが、当然ながら▲65歩から決戦になります。
以下△77角成▲同飛△53銀▲67銀△77飛成▲同桂(下図)

ここで△76歩▲同銀△79飛の手筋はありますが▲71飛△77飛成▲68角で先手良し。(下図)

先手はすんなり桂香を拾えますが、後手は△99龍に▲77角の切り返しを消す為に自陣に1手入れなければいけないのが辛いのです。
本譜△72飛への先手の対応として
(a)▲88角 (b)▲65歩(本命)を次回以降で見ていきます。
↓次回の記事
コメント