【三間飛車対策】金無双急戦(10) 〜先手57銀型.6〜

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第2-6図から(c)▲61飛成と攻め合う手を見ていきます。

第2-6図から
▲61飛成 △89飛成 (第2-19図)

互いに飛車を成り込みましたが、現状は後手の桂得。

しかも龍の位置関係が変わらない限り、この桂得は解消されません。

先手は金銀4枚の美濃囲いに組めていることが主張です。

後手は89の龍を安易に動かさず、駒得という主張を握りしめたまま局面を進めます。

第2-19図から
▲64歩 △62金 ▲71龍 (第2-20図)

▲64歩は油断ならない手で、△62歩と自然と受けるのは▲74角が刺さります。

次の▲52角成を受ける手段がなく、先手勝勢です。

後手は△62金と龍に当てるのが唯一の受けです。

さて、第2-20図まで進んで、先手からいきなり厳しい攻めはありません。

後手は龍の位置を変えずに攻めを繰り出します。

第2-20図から
△15歩 (第2-21図)

桂歩歩と持ったら端を攻めるのが、美濃囲い攻略の急所です。

これを▲同歩と取るのは△17歩で決まっています。

以下
▲同香は△16歩▲同香△24桂
▲同桂は△16桂▲39玉△28角
▲同玉は△49龍▲同銀△39角

いずれも寄り筋です。

第2-21図から
▲74角 △52角 ▲同角成 △同金 ▲74角 (第2-22図)

▲74角は次に▲63歩成を見た一着で、部分的には厳しい攻めです。

後手は△52角から金の位置を調整し、上図から手番を握りつつ先手の攻めをかわします。

第2-22図から
△62銀 ▲61龍 △51金 ▲72龍 △94角結果図

△62銀〜△51金と追い回し、△94角が絶好の一打です。

龍取りに当てつつ、△58角成の寄せを見ています。

結果図からは▲63歩成とするぐらいですが、△16歩と取り込めるのが大きく、以下▲62とは△17歩成▲同桂△16桂▲39玉△58角成で後手勝勢

▲18歩と受けるしかないですが、△72角▲同と△53銀で、陣形差が大きすぎて後手勝勢です。

第2-6図から(c)▲61飛成も△89飛成から攻め合って、後手優勢となりました。

以上をもって先手57銀型には△65歩と仕掛けて後手良しと結論づけます。

次回から先手68銀型を見ていきます。

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この記事を書いた人

徳島の将棋好き
"急戦で先攻する"が信条
33金型早繰り銀の開発者

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