5分で覚える雁木対策 45歩超急戦

4手目△44歩から始まる後手雁木(第0図)

「別に嫌じゃないんだけど、良くするのは大変」と感じる居飛車党は多いんじゃないでしょうか?

今回はこの後手雁木を最小のリソースで攻略する手順を見ていきます。

単純な狙いですが、決まったときの破壊力は大きいです。

第0図から
▲36歩 △32金 ▲46歩 △85歩 ▲78銀 △62銀 (第1図)

▲36歩〜▲46歩と攻めの態勢を整えます。

本戦法の攻め駒は飛・角・歩のみです。

銀も桂も使わずに最速の急戦を仕掛けます。

第1図から
▲24歩 △同歩 ▲35歩 △同歩 ▲45歩 (第2図)

2筋・3筋・4筋とリズム良く突き捨てます。

第2図から素直に△同歩と取る手を本記事では扱います。

実戦で最も多い進行でもあります。

第2図から
△同歩 ▲33角成 △同桂 ▲66角 (第3図)

先手の攻めは軽すぎるようですが、角を交換しての▲66角が急所。

対して(1)△64角 (2)△23金 (3)△25歩 の対応を見ていきます。

第3図から
(1)△64角 ▲24飛 △23歩 ▲34歩結果図-1

△64角には▲24飛△23歩に飛車を見捨てて▲34歩が必殺の一撃です。

△24歩と取るしかないですが、▲33歩成とと金を作って飛車と金桂香の3枚替えが見込める先手が大優勢です。

(1)△64角に代えて△64歩や△54歩でも同じように攻めて先手大優勢。

この手順が本戦法の一番の狙い筋です。

第3図から
(2)△23金 ▲24飛 結果図-2)

(2)△23金は▲24飛を受けた手ですが、構わず▲24飛と突っ込むのが強手。

結果図-2以下は△同金▲33角成△42角▲43馬と進めて先手勝勢です。

第3図から
(3)△25歩 ▲37桂 △64角 ▲25桂 結果図-3

(3)△25歩も飛車を止めた手ですが、▲37桂〜▲25桂の追撃が厳しいです。

結果図-3からは△28角成と取るしかないですが、▲33桂成で2枚替え以上を確定させた先手が優勢です。

なお、△64角に代えて△34銀も▲25桂△同銀に▲34歩がドンピシャリです。

▲66角に対して(1)△64角 (2)△23金 (3)△25歩 のいずれも、先手が押し切ることができました。

後手の唯一の受けは△42玉です。

以下▲24飛△23歩
①▲34歩は△24歩▲33歩成△同金で無理筋です
▲26飛△54歩▲37桂と進めておきます。

上図からはいつでも▲45桂がある上に、▲47銀〜▲46歩と押し上げていく手も着実です。

何より△42玉が戦場に近づいた手となっており、先手がかなり勝ちやすいでしょう。

以上で本戦法の解説を終わります。

本格派居飛車党の皆さんは後手雁木なんかはサクッと対策しちゃって、角換わり・相掛かりの研究に勤しみましょう。

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この記事を書いた人

徳島の将棋好き
"急戦で先攻する"が信条
33金型早繰り銀の開発者

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