先手中飛車対策 角交換ミレニアム(18) 〜先手木村美濃.5〜

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第3-15図を再掲します。

ここから(x)▲82角 (y)▲89飛 を順に見ていきます。

第3-15図から
▲82角 △77飛成 ▲同金 △68角 (第3-16図)

(x)▲82角 には△83飛もありますが、△77飛成と切ってしまうのがわかりやすい攻め。

飛車と金桂の2枚替えですが
先に駒得していること
82角が重い形になること
桂の価値が高いこと
の3点から本譜ではかなり厳しい攻めとなっています。

第3-16図から
▲89飛 △77角成 ▲91角成 △35桂 (第3-17図)

△77角成に▲81飛成と一段目に成れないのが、▲82角の副作用です。

▲91角成で飛車の道を空けるぐらいですが、△35桂が急所の攻め。

対37歩型木村美濃では、△35桂の筋があるため桂の価値が高騰します。

第3-17図から
▲36銀 △67馬 ▲81飛成 △49馬 (第3-18図)

後手陣は2枚飛車を並べた上で▲26桂〜▲34桂まで入ってようやく詰めろ。

89の飛車は成らせてしまって構いません。

△67馬〜△49馬と急所に馬を潜り込んで寄せを目指します。

次に△47銀と打ち込めれば受けなしです。

第3-18図から
▲39桂 △57銀 ▲71飛打 △48金結果図

▲39桂は最強の抵抗ですが、△57銀と駒を足しておくのが堅実な寄せです。

先手はカナ駒がないので受けようがありません。

結果図まで進んで後手勝勢です。

第3-15図から(x)▲82角には△77飛成と爽やかに切ってしまって後手優勢となりました。

次回は(y)▲89飛を見ていきます。

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この記事を書いた人

徳島の将棋好き
"急戦で先攻する"が信条
33金型早繰り銀の開発者

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