先手中飛車対策 角交換ミレニアム(18) 〜先手木村美濃.5〜

↓前回の記事
あわせて読みたい




先手中飛車対策 角交換ミレニアム(17) 〜先手木村美濃.4〜
↓前回の記事 https://west-shogi.com/archives/3307 第3-2図から(2)▲65銀と揺さぶりを掛ける手を見ていきます。 次に▲74銀から左辺を制圧するのが先手の理想です。 後手...
第3-15図を再掲します。


ここから(x)▲82角 (y)▲89飛 を順に見ていきます。
第3-15図から
▲82角 △77飛成 ▲同金 △68角 (第3-16図)


(x)▲82角 には△83飛もありますが、△77飛成と切ってしまうのがわかりやすい攻め。
飛車と金桂の2枚替えですが
・先に駒得していること
・82角が重い形になること
・桂の価値が高いこと
の3点から本譜ではかなり厳しい攻めとなっています。
第3-16図から
▲89飛 △77角成 ▲91角成 △35桂 (第3-17図)


△77角成に▲81飛成と一段目に成れないのが、▲82角の副作用です。
▲91角成で飛車の道を空けるぐらいですが、△35桂が急所の攻め。
対37歩型木村美濃では、△35桂の筋があるため桂の価値が高騰します。
第3-17図から
▲36銀 △67馬 ▲81飛成 △49馬 (第3-18図)


後手陣は2枚飛車を並べた上で▲26桂〜▲34桂まで入ってようやく詰めろ。
89の飛車は成らせてしまって構いません。
△67馬〜△49馬と急所に馬を潜り込んで寄せを目指します。
次に△47銀と打ち込めれば受けなしです。
第3-18図から
▲39桂 △57銀 ▲71飛打 △48金 (結果図)


▲39桂は最強の抵抗ですが、△57銀と駒を足しておくのが堅実な寄せです。
先手はカナ駒がないので受けようがありません。
結果図まで進んで後手勝勢です。
第3-15図から(x)▲82角には△77飛成と爽やかに切ってしまって後手優勢となりました。
次回は(y)▲89飛を見ていきます。
コメント