33金型早繰り銀の実戦的諸問題(8) 〜先手▲77銀保留.8〜

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第13図まで戻り、(c)▲77角 を見ていきます。

第13図から
▲77角 △82飛 ▲24歩 △同歩 ▲33角成 △同桂 ▲24飛 (第28図)

(c)▲77角は△86歩▲同歩△同飛の動きを許さない手で、最強の応手です。

先手は角を切って猛攻を仕掛けますが、後手も全力で応えます。

華々しい終盤戦の幕開けです。

第28図から
△45桂 (第29図)

△45桂がなんとも大胆不敵な切り返し。

▲21飛成を許して攻め合おうという心意気です。

対して①▲21飛成 ②▲87歩 を順に見ていきます。

第29図から
▲21飛成 △22角 (第30図)

▲21飛成と呼び込んで△22角と閉じ込めるのが、後手用意の一手です。

次に△88角成▲同金△同飛成となれば受けなしです。

第30図から
▲33金 △88飛成 ▲同金 △57桂成 (第31図)

▲33金は鋭い手で△同角には▲31龍△62玉▲33龍とかっさらって先手優勢です。

ただし、先手の攻めが届くのには▲22金〜▲31龍の2手掛かります

その間に先手玉を寄せ切ります。

スパッと△88飛成と切ってしまうのが好手で、▲同金に△57桂成と詰めろを掛けます。

対して▲78金には△86角で仕上がります。(▲77桂には△同角成)

第31図から
▲58金 △同成桂 ▲同玉 △24角結果図

▲58金は唯一の受けですが、精算して△24角が決め手です。

△57金以下の詰めろなので▲49玉と受けるぐらいですが、△33角引と払って後手勝勢です。

△45桂に①▲21飛成の攻め合いは、△22角△88飛成が強烈で後手勝ちです。

②▲87歩と1度受ける手を見ていきます。

第29図から
▲87歩 △57桂成 ▲21飛成 △22角(第32図)

②▲87歩の受けにも後手は△57桂成と突っ込みます。

対して▲58歩とさらに受けるのは△33角▲21飛成△88角成が炸裂します。

後手は▲31龍に△62玉と逃げた形に耐久力があるのが売りです。

▲21飛成と攻め合うしかありませんが、やはり△22角が急所です。

次に△88角成▲同金△68銀の詰み筋を狙っています。

対して(ⅰ)▲33金 (ⅱ)▲77銀 (ⅲ)▲77桂 の3通りの手段を次回の記事で見ていきましょう。

↓次回の記事

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この記事を書いた人

徳島の将棋好き
"急戦で先攻する"が信条
33金型早繰り銀の開発者

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