33金型早繰り銀の実戦的諸問題(7) 〜先手▲77銀保留.7〜
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第20図から②▲75角を見ていきます。
第20図から
▲75角 △同角 ▲同歩 (第25図)
①▲75角と合わせる手にはあっさり△同角と取ってしまいます。
先手は▲75歩の1手を0手で指せた計算ですが、後手はこれを傷と見て攻勢に出ます。
なお第25図から再度の△64角は▲66角と打たれて冴えません。
第25図から
△64歩 ▲77桂 △63銀 ▲46歩 (第26図)
後手は△64歩から自然に駒を進めます。
先手の▲77桂は絶対で、代えて▲46歩には△88歩▲同金△79角が刺さります。
以下▲66角の受けに△65歩と突いて後手優勢です。
チャンスがあれば積極的に狙いたい筋です。
第26図から
△74歩 ▲同歩 △同銀 ▲47銀 (第27図)
△74歩▲同歩△同銀と動けるのが、75歩の形にさせた効果です。
上図は7筋で1歩を手にして、将来8筋攻めが見込める後手が十分の形勢です。
優勢になる手順を探しても良いのですが、ここでは後手番の権利を行使して、あっさり終わっておきましょう。
第27図から
△42玉 ▲36歩 △76歩 ▲同銀 △86飛 ▲87銀 △82飛 ▲86歩 △76歩 (結果図)
△42玉で王手飛車の筋を避けた後、△76歩と軽く動きます。
対して▲85桂には△77角▲同金△同歩成と強引に突破して後手優勢です。
先手は▲76同銀の一手ですが、結果図まで進んで千日手模様。
先手からの回避手段はありません。
第20図から②▲75角は後手が望めば千日手で、打開しても後手が指せるでしょう。
以上をもって、第13図から(b)▲87銀と銀冠を構築するのは欲張りで、△64角と咎めに行って後手良しとします。
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33金型早繰り銀の実戦的諸問題(8) 〜先手▲77銀保留.8〜
↓前回の記事 https://west-shogi.com/archives/2458 第13図まで戻り、(c)▲77角 を見ていきます。 第13図から▲77角 △82飛 ▲24歩 △同歩 ▲33角成 △同桂 ▲24飛 (第28図) (...
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