33金型早繰り銀の実戦的諸問題(4) 〜先手▲77銀保留.4〜

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基本図から(2)△86歩を見ていきます。

基本図から
△86歩 ▲同歩 △同飛 (第13図)

△86歩は先手の▲38銀を咎めに行った手です。

一方で後手はこのタイミングで1手損するので、この後早繰り銀に組むことはありません。

33金型早繰り銀とは別のところに着地点を見つけにいきます。

上図は先手の手段が多いところ。

(a)▲87歩:手堅く受ける
(b)▲87銀:銀冠に組む
(c)▲77角:△86歩を許さない
の3通りを順に検討します。

第13図から
▲87歩 △82飛 ▲46歩 △42玉 ▲36歩 △64歩 (第14図)

後手は既に速攻を狙う構えではありません。

△42玉〜△64歩で腰掛け銀を目指します。

第14図から
▲37桂 △22銀 ▲68玉 △63銀 ▲47銀 △74歩 (第15図)

▲37桂には△22銀と上がっておけば、▲45桂には△32金で受かる形です。

第15図から
▲29飛 △73桂 ▲48金 △81飛 ▲77銀 △62金 ▲96歩 △94歩 ▲16歩 △14歩 ▲56銀 (第16図)

第16図まで自然に進めて、角換わり相腰掛け銀の定跡形にかなり近いとなりました。

相違点は以下の2つです。
X:33金型
Y:後手が1歩持っている

33金型と33銀型の優劣は難しいですが、便宜的にここでは X:33金型 は後手の損としておきましょう。

一方で Y:1歩の手持ち は明らかに後手の得です。

ここからXの損を解消しつつ、Yの得を維持するのが後手の目標です。

第16図から
△32金 (第17図)

△32金と引いて X:33金型 を解消します。

先手は▲24歩と交換するなら、ここが最後のチャンスです。

第17図から①▲66歩 ②▲24歩を次回の記事で見ていきます。

↓次回の記事

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この記事を書いた人

徳島の将棋好き
"急戦で先攻する"が信条
33金型早繰り銀の開発者

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