【三間飛車対策】金無双急戦(6) 〜先手57銀型.2〜
↓前回の記事
第2-1図から(2)▲同歩を見ていきます。
第2-1図から
▲同歩 △75歩 ▲同歩 △66歩 (第2-5図)
8筋、7筋と順に突き捨てて△66歩と取り込むのが見慣れた攻めです。
これを▲同銀と取るのは△76歩▲88角△86飛と突破して試合終了です。
この筋を防いで、先手四間飛車(67銀型)では△66歩に▲76銀とかわしていました。
ところが57銀型では△66歩に▲76銀とはできません。
これはある意味で、角頭が弱いという57銀型の弱点を衝いた形になります。
第2-5図から
▲同角 △86飛 ▲22角成 △同銀 (第2-6図)
消去法で△66歩には▲同角と取るしかありませんが、△86飛と走って後手好調です。
ここで先手には
(a)▲88歩:飛車の侵入を遅らせる
(b)▲77桂:桂を逃しつつ捌きを狙う
(c)▲61飛成:飛車を成り込んで攻め合う
の3通りの候補手があります。
第2-6図から
▲88歩 △67歩 ▲同金 △79角 (第2-7図)
(a)▲88歩に対して単に△79角と打つのは重い手で感心しません。
以下▲61飛成△88飛成に▲64歩と垂らされ、△62歩には▲74角で先手勝勢です。
(a)▲88歩には△67歩と一発叩くのが手筋で、▲同飛には△88飛成が実現します。
以下▲61飛成に△89龍と進めば(c)の変化に合流しますが、△94角の必殺手があって後手優勢です。
したがって先手も△67歩には▲同金の一手です。
そこで△79角と打てば▲61飛成がありません。
後手は次に△66歩▲77金△68角成▲同銀△88飛成の厳しい攻めを狙っています。
先手の手段として①▲58飛 ②▲77角 を次回以降の記事で見ていきましょう。
↓次回の記事
【三間飛車対策】金無双急戦(7) 〜先手57銀型.3〜
↓前回の記事 https://west-shogi.com/archives/2323 第2-7図から①▲58飛と逃げる手を見ていきます。 第2-7図から▲58飛 △88角成 ▲77金 △82飛 ▲83歩(第2-8図) ①▲58飛には...
コメント