先手中飛車対策 角交換ミレニアム(10) 〜先手66銀型.1〜

↓前回の記事

あわせて読みたい
先手中飛車対策 角交換ミレニアム(9) 〜▲88飛の変化.まとめ〜 ↓前回の記事 https://west-shogi.com/archives/1988 ▲88飛の変化.1~.7をまとめます。 先手の変化として▲88飛を見てきました。 積極的な手段ですが、後手は正確に応じれ...

テーマ図を再掲します。

上図から▲66銀と攻勢に出る手を見ていきます。

テーマ図から
▲66銀 △33桂 (第2-1図)

△33桂は△21玉と引く手を用意しつつ、△45桂の反撃も見据えた攻防手です。

対して▲55歩は無理筋で、△同歩▲同銀△同銀▲同飛△44角と反撃して後手優勢です。

先手は△44角の筋に備えて、もう1手入れる必要があります。

第2-1図から
▲77桂 △21玉 (第2-2図)

▲77桂は△44角を防ぎつつ、攻めに厚みを持たせた一手です。

後手は△21玉とミレニアムに組み切ります。

上図から▲46歩や▲26歩として駒組を進める手は有力です。

ただしテーマ図から▲46歩、▲26歩の進行に合流するのでそちらで詳しく扱います。

本記事では(a)▲55歩 (b)▲46歩△32金上▲55歩 の2通りの仕掛けを追っていきましょう。

第2-2図から
▲55歩 △同歩 ▲同銀 △58歩 (第2-3図)


△58歩が手筋の反撃です。

▲同飛と取らせて△69角のカウンターを放ちます。

第2-3図から
▲同飛 △69角 ▲44銀 △58角成 ▲同金 △44歩 (第2-4図)

△69角に▲68飛は△78角成▲同飛△55銀と2枚換えを達成して後手大優勢

▲55歩と仕掛けたら上図までは一本道です。

ここで▲71角が見えますが△51飛が絶好の切り返しで、▲82角成△58飛成と進んで後手勝勢です。

なお▲44銀△58角成に▲33銀成は△49馬と攻め合って、そこで先手から厳しい手がありません。

▲23成銀は詰めろですが、△38馬▲同玉△58飛▲48角と決めるだけ決めてから△22銀打と戻して後手勝勢です。

第2-4図から
▲49銀打 △89飛 ▲71角 △52飛 ▲68金左 (第2-5図)

▲49銀打は必要な一手で、どこかでこの手を入れないと先手はとても戦えません。

△52飛に▲59歩は一瞬堅くても、△99飛成〜△53香の確実な攻めが残ります。

△68金左と盤上の駒を活用して受けるのが勝ります。

上図から△99飛成は自然ですが、▲44角成で長期戦の様相です。

2枚の飛車が好位置なので踏み込むチャンスです。

第2-5図から
△59銀 (第2-6図)

△59銀と放り込むのが鋭い一手。

対して▲78金は△58飛成▲同銀△48銀成で寄り。

▲57金左にも△45桂がぴったりです。

先手は▲57歩と受ける一手です。

↓次回の記事

あわせて読みたい
先手中飛車対策 角交換ミレニアム(11) 〜先手66銀型.2〜 ↓前回の記事 https://west-shogi.com/archives/2017 第2-6図を再掲します。 第2-6図から▲57歩 △68銀成 ▲同金 (第2-7図) 第2-7図まで進んで後手の持ち駒は金1枚だけ。 ...
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

徳島の将棋好き
"急戦で先攻する"が信条
33金型早繰り銀の開発者

コメント

コメントする

目次