先手中飛車対策 角交換ミレニアム(8) 〜▲88飛の変化.7〜

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第1-34図から②▲75歩を見ていきます。

後手の△74歩を防いで進展性を奪い、▲65銀や▲76角の打開を目指した一手です。

一方で76の地点に空間が生じ、桂頭の傷を抱えます。

後手はそこに目を付けて動いていきます。

第1-34図から
▲75歩 △45銀 (第1-39図)

△45銀と揺さぶりを掛けます。

1歩あれば△74歩▲同歩△76歩の筋を狙えるため、歩の価値が上がっています。

対して▲71角と打つのは△72飛▲26角成△74歩で後手優勢。

ⅰ▲57銀 ⅱ▲57金 を順に見ていきましょう。

第1-39図から
▲57銀 △35角 (第1-40図)

ⅰ▲57銀は自然な受けで、次に▲46歩が間に合えばゲームセットです。

対して△35角が用意の一手。

▲46歩を受けつつ、次に△56銀の突進を見せています。

この筋に打った角は△44角や△24角など活用の幅が広く、遊ぶことはありません。

第1-40図から
▲58金寄 △74歩 (第1-41図)


▲58金寄で角筋から外れるのが味の良い受けに見えますが、そこで△74歩が狙いの一手です。

77桂への紐が外れたので桂頭攻めがより厳しくなっています。

第1-41図から
▲同歩 △84飛 (結果図)

△84飛と軽く捌いて、次の△74飛〜△76歩(△77飛成)の桂取りが受かりません。

結果図は後手の攻めが綺麗に決まった格好です。

第1-39図から
▲57金 △64歩 (第1-42図)

ⅱ▲57金はⅰ▲57銀よりも上部に厚い受けです。

一方で78や68の地点に角打ちの隙が生じています。

後手はそこを計算に入れつつ攻めを組み立てます。

△64歩は大きな一手で▲65桂を消しつつ、良いタイミングでの△65歩を可能にしています。

上図は先手の手段が多いところ。

(x)▲46歩 (y)▲63角 (z)▲71角 の3通りを順に見ていきます。

第1-42図から
▲46歩 △同銀 ▲同金 △78角 (第1-43図)

(x)▲46歩で銀の行き場がありません。

これで良ければ話が早いですが、当然後手も承知の上。

△同銀と食いちぎって、生じた空間に角を放り込みます。

第1-43図から
▲88飛 △67角成 ▲57銀打 △86歩 ▲同歩 △87歩 (結果図)

▲88飛は△86歩からの突破に備えた逃げ場所ですが、それでも△67角成〜△87歩が痛打。

結果図からは▲48飛△86飛と進んで、銀損でも駒効率と堅さで勝る後手が優勢です。

第1-42図から
▲63角 △52金 ▲85角成 (第1-44図)


(y)▲63角は△64歩を咎めにいった手ですが、直前の△45銀で54の歩に紐がついてるのがポイント。

△52金と強気に当てます。

▲85角成で先手成功のようですが、次の一手で突き放します。

第1-44図から
△65歩 (結果図)

△65歩がぴったりの一手。

以下▲同桂は△85飛、▲同銀は△68角でいずれも崩壊します。

第1-42図から
▲71角 △72飛 ▲26角成 △74歩 ▲46歩 (第1-45図)

(z)▲71角〜▲26角成は手厚いですが、後手も△72飛〜△74歩と手に乗って反撃します。

▲46歩に△同銀〜△78角と馬を作るのは、後の△86飛がないため迫力に欠けます。

一直線に攻め合います。

第1-45図から
△75歩 ▲45歩 △76歩 ▲85桂 △77歩成 (第1-46図)

後手は先に銀を取られましたが、△77歩成が大きな一手。

次に△67とが入れば先手陣は崩壊します。

先手はとにもかくにも飛車を止める必要があります。

第1-46図から
▲73歩 △同桂 ▲63銀 △67と (第1-47図)

▲73歩〜▲63銀で封じ込めを狙いますが、その瞬間に△67とと切り合います。

対して▲同金には△78角が激痛です。

第1-47図から
▲72銀不成 △66と ▲同金 △85桂 ▲63銀成 △35銀 (結果図)

△67と以下は変化の難しい順です。

後手は飛桂交換の大きな駒損ですが、角銀桂の持ち駒に盤上の桂2枚と戦力は十分です。

一方の先手は89の飛車が狙われるだけの駒になっており、持ち駒の飛車と成銀だけでは後手玉に迫れません。

△35銀と打って攻防の馬に攻撃して結果図。

以下▲17馬には△25桂の追撃が利き、▲82飛と攻め合うのも△26銀▲同歩△65歩▲同金△67角の要領で迫って後手優勢です。

△45銀にⅱ▲57金も△64歩からカウンターを狙って後手が指せます。

戻って△42金右に②▲75歩も△45銀から動いて後手が十分です。

次回、▲88飛の変化を振り返ります。

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