先手中飛車対策 角交換ミレニアム(4) 〜▲88飛の変化.3〜

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第1-8図を再掲します。

ここで一度我慢する②▲79金 を見ていきます。

第1-8図から
▲79金 △48角 ▲72と △58と (第1-17図)

△68歩▲79金の交換で飛車の横利きが止まったのは、後手にとって大きなプラスです。

まずは△48角と絡みます。

対して▲同金は△同とで受けなし。

▲72とで攻め合ってきますが、そこで△58とと捨てるのが攻めを繋げる好手です。

第1-17図から
▲同金 △39角打 ▲18玉 △15歩(第1-18図)

▲48金はやはり△同とで寄りなので、先手は▲同金の一手。

後手は念願の△39角打を実現し、▲18玉に△15歩が格言通りの端攻めです。

先手は手持ちが飛車しかなく、この上なく受けにくい状況です。

第1-18図から
▲48金 △16歩 ▲28角 △48角成 (第1-19図)

▲48金にも△16歩と取り込む手が利きます。

次に△17歩成▲同桂△同香成▲29玉△28成香までの詰めろです。

▲28角と受ける一手に、悠々△48角成と金を回収します。

第1-19図から
▲68飛 △58歩 (結果図)

銀を助ける▲68飛にも△58歩が素朴な決め手。

結果図となっては先手収集困難で後手勝勢です。

第1-8図から②79金 の辛抱にも△48角〜△58とが好手順で寄せ切れます。

以上をもって、第1-3図から(1)▲84歩 は△56歩〜△52飛で57のと金の価値が大きく、後手優勢とします。

次は△55歩に(2)▲同歩 と取る変化を見ていきましょう。

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この記事を書いた人

徳島の将棋好き
"急戦で先攻する"が信条
33金型早繰り銀の開発者

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