【四間飛車対策】金無双急戦(13) ~先手56歩型.3~

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第B-2図に戻り(2)▲57銀を見ていきます。

第B-2図から
▲57銀 △77角成 ▲同桂 △86飛 (第B-6図)

▲57銀にはすんなり飛車先が突破できますが、先手の高美濃は攻撃力・防御力ともに最高クラスで油断はできません。

第B-6図から
▲95角 △76飛 ▲73角成 △77飛成 ▲65飛 △79龍 (第B-7図)

互いに飛車を捌いて、上図では一路遠い振り飛車が好調のようですが、▲61飛成には△94角を用意しており難しい形勢です。

第B-7図から
▲69歩 △94角 ▲45桂 △64歩 (第B-8図)

▲69歩で龍の横利きを止めますが、それでも△94角が攻防の角打ち

▲61飛成と▲85飛を防ぎつつ、49の金に狙いを付けています。

そして▲45桂に△64歩とぎりぎりのタイミングで利かしに行きます。

この手に代えて△44銀と逃げるのは▲64桂が厳しく先手優勢です。

第B-8図から
▲53桂成 △65歩 ▲52成桂 △同金 (第B-9図)

△64歩に▲66飛は流石に利かされ過ぎで、以下△44銀▲64飛△99龍で後手優勢です。

先手は狙いの▲64桂を消された上に、▲91馬には△62香があります。

したがって駒の取合いに進むのは必然です。

第B-9図から
▲64馬 △69龍 ▲24桂 △同歩 ▲23銀 △同玉 ▲31角成 △22飛結果図

94角+2枚飛車の働きは抜群で、先手は受けていてもキリがありません。

▲64馬〜▲24桂は迫力ある攻めですが、結果図の△22飛が冷静な対応で先手からの攻めが続きません。

第B-2図から(2)▲57銀は捌き合いになりますが、△94角が好打で後手が互角以上に戦えます。

B.81飛型早仕掛けはかなり優秀な作戦で、採用する価値は十分にあるでしょう。

以上、先手56歩型に対する仕掛け方を2つ簡単に紹介してきました。

次回からいよいよ本題の手順に入っていきます。

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この記事を書いた人

徳島の将棋好き
"急戦で先攻する"が信条
33金型早繰り銀の開発者

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