33金型早繰り銀の実戦的諸問題(11) 〜先手▲77銀保留.11〜
↓前回の記事
全10回に渡り先手の▲77銀保留への対応を見てきました。
下図が基本図
ここから△74歩〜△73銀と早繰り銀を目指すのは先手の術中にはまります。
△86歩▲同歩△同飛と1歩交換をしておくのが有効です。
対して(a)▲87歩には相腰掛け銀の持久戦調に進めて後手作戦勝ち。
△32金の瞬間に▲24歩と歩交換する手には△23銀と銀冠を作るのが大きい手になります。
(b)▲87銀は銀冠を作る手ですが、タイミングが早過ぎます。
△64角で咎めにいきましょう。
対して①▲77角は△83銀〜△74銀
②▲75角は△同角〜△64歩〜△63銀〜△74歩
いずれも後手良しです。
(c)▲77角と打てばいきなりの最終盤です。
▲24飛に△45桂と受けずに攻め合って、▲21飛成に△22角がピッタリでこれは後手の勝ち筋です。
48銀型で(c)▲77角と反撃するのも、▲24飛に△12角が好手。
以下は飛車先を逆襲して後手優勢です。
それでは結論を述べます。
▲77銀を保留して▲38銀(▲48銀)と上がるのは悪手で、△86歩と仕掛けて後手優勢です。
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