33金型早繰り銀(10) ~先手37桂型.3~

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テーマ図Cを再掲します。

42玉型(テーマ図B)との大きな違いとして
①45歩~44歩が厳しくならない
②飛車が2筋まで通っていて、22飛や42飛が有効になりうる
の2点が挙げられます。また一方で
①駒組に進展性がない
②53歩が浮いている(86飛に75角の筋がある)
といった欠点もあります。

なお玉が51にいる為、33の金は「守り駒」ではなく「先手右辺を抑える駒」として働かせます。

場合によっては34金や44金として先手の飛角に圧力を加えていく展開も十分に考えられます。

54角を司令塔として先手左辺を突破するだけでなく、右辺から反発・制圧するような展開も視野に入れるのが指しこなすコツです。

テーマ図Cからは(a)48金 (b)47銀の二つの手が考えられます。

(a)48金から見ていきます。

テーマ図Cから
▲48金 △54角 (第3‐1図)

(a)48金には浮いている歩を狙って54角が有効になります。

上図で45歩と突くのは大悪手で以下同歩47銀42飛で将棋が終わります。

うっかりしやすい筋なのか、実戦では少なくない頻度で45歩と突かれるのでありがたく頂きましょう。

第3‐1図から
▲47銀 △75歩 ▲同歩 △同銀 (第3‐2図)

歩を支える47銀に75歩から進軍します。

次に86歩同歩同銀となれば8筋の突破が見えてきます。

先手としてはここで
(1)45歩:攻め合いを目指す
(2)55角:後手の攻めを牽制して受けに回る
の二通りの方針が考えらるので、順に見ていきます。

第3‐2図から
▲45歩 △86歩 ▲同歩 △同銀 ▲同銀 △同飛 ▲88歩 (第3‐3図)

(1)45歩は攻め筋としては有力なのですが、タイミングが一手遅れている上に44歩が後手玉から遠いため迫力に欠けます。

前記事の第2‐4図(下図)と比べると厳しさがまるで違います。

第3‐3図から
△35歩 ▲77銀 △82飛 ▲35歩 △87歩 ▲76歩 (第3‐4図)

35歩と今度はこちらを狙います。

54角・86飛の形で攻めるのは75角を気にしないといけないのですが、この場合は76飛が切り返しとなるので問題ありません。

8筋を突破されてはもたないので、先手は必死の防戦です。

第3‐4図から
△45歩 ▲87歩 △39銀 ▲38飛 △48銀成 ▲同飛 △42飛 (結果図)

45歩と戻すのは甘いようですが後手には狙いがありました。

39銀から削って42飛が気持ちの良い大転回

先手が7筋に駒を投資したので逆から攻めるのは理にかなっています。

結果図は後手優勢、3-4筋を絡めて攻められると受かりそうにありません。

また後の68玉と逃げる手には88歩がぴったりの退路封鎖になります。

第3-2図から(1)45歩はぬるく、後手からの攻めが厳しく刺さりました。

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