33金型早繰り銀(5) 〜先手56銀型.2〜

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今回はテーマ図Aから (2) 同歩 を見て行きます。

テーマ図Aから
▲同歩 △同銀 ▲24歩 △同歩 ▲25歩 (第1-11図)

24歩から25歩の継ぎ歩は早繰り銀に対する常套かつ最強の反撃手段です。

後手は手が広い局面ですがシンプルに銀交換に出る順を本譜とします。

第1-11図から
△86歩 ▲同歩 △同銀 ▲同銀 △同飛 ▲87歩 △82飛 ▲24歩 △22歩 (第1-12図)

86歩以下は必然の進行で第1-12図まで進みます。

後手は銀と2枚の歩を手持ちにしたこと、先手は2筋を詰めたことが主張です。

そしてここで33金型の長所が表れます。

下図は同じ局面を33銀・32金型にした仮想図です。

この場合23銀が強烈な打ち込みになります。

以下、同歩同歩成は先手成功ですが31金と引くのも22銀不成と突っ込まれって状況は変わっていません。

したがって後手は32銀成を甘受するしかありませんが、極端に玉が薄くなる上、24歩も拠点として残り続けとても強い戦いができません。

先手優勢は間違いないでしょう。

ところが第1-12図では23銀の打ち込みがありません。

33金型は後手番で早繰り銀を実現するための構想でしたが、その33金型が早繰り銀最大の敵「継ぎ歩」に対して耐性があるというのは余りにも嬉しい副産物です。

さて第1-12図から先手は玉を囲うのは難しいので攻撃の態勢を作って行きます。

そのために右桂を使う必要がありますが、36歩〜37桂と自然に活用するのでは37角の王手飛車と桂頭という二つの傷を抱えています。

例えば36歩52金37桂と素直に進めるとすかさず35歩と突かれます。

36歩52金68玉には64角(次に46角と77歩の狙い)

36歩52金58玉には54角(次に87角成と36角の狙い)

と王手飛車を避けても、それぞれ厳しい攻めが飛んできます。

何より36歩〜37桂とするのなら右銀は桂頭を守る意味で47にいた方が良く、腰掛け銀にした意味がありません。

従って第1-12図から
(a)45歩:46角と設置して37の傷を消しつつ後手の攻めを牽制し、ゆっくりと右桂を活用する。
(b)16歩:17桂〜25桂として37にスペースを作らずに最速で右桂を跳ねていく。
の二つを候補手として見て行きます。

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