3手目25歩に論理はあるか(5)

3手目25歩に論理はあるか(4) (前回の記事)

最終回です。

図は谷川ー菅井戦の68銀に代えて88銀とした局面

ここで22飛が成立するのではないかというのが今回のテーマです。(テーマ図とします)

さてここから先手が68玉などと穏やかに指すと以下72金78玉82銀46歩83銀が進行の一例

これは通常形に比べて二手得の後手が十分な展開でしょう。

したがって先手はテーマ図から動いていきたいところです。

(1)83角 (2)65角 を順に見て行きます。

テーマ図から
▲83角 △74角 ▲同角成 △同歩 ▲83角 △85角 (第1図)

二度目の83角で後手が困ったようですが85角と切り返して角が狭いのはお互い様です。

次に72銀と角を取られてはいけませんから先手は85の角をどかして74角成を狙います。

第1図から
▲86歩 △76角 ▲78金 (第2図)

78金に代えて74角成とするのは67角成とされて桂当たりです。

以下79金とするしかないですがこれでは形が苦しく先手不満です。

78金と一度受けてから次に74角成を狙います。

第2図から
△72飛 ▲同角成 △同銀 (結果図)

74角成を受けて72飛はこの一手です。

角飛車交換となって結果図

先手は飛車を手にしましたが後手陣に隙はありません。

以下46歩44歩47銀73桂77銀54角のような進行が考えられます。

一局と言ってしまえばそれまでですが、先手の方が気を使う展開でしょうか。

一歩得の実利は大きいです。

テーマ図から (1)83角は手将棋ですが後手も十分に戦えます。

次にテーマ図から (2)65角を見て行きます。

テーマ図から
▲65角 △32金 (第3図)

65角にはダイレクト向かい飛車の要領で74角と合わせるのも有力ですが、32金が面白い指し方。

83角成で歩が取られないこと、先手の歩が25まで伸びていることに目を付けた一着です。

狙うはみんな大好き逆棒銀です。

第3図から
▲83角成 △24歩 ▲同歩 △同銀 ▲38金(第4図)

後手は居玉で逆棒銀を決行して気分は上々です。

先手が角を手放しているので15角の筋に気を使わなくて済みます。

38金は仕方のないところで代えて36歩では27歩同飛55角で決まります。

第4図から
△27歩 ▲同金 △45角 ▲68玉 △35銀 (結果図)

38金にも後手は攻め手を緩めません。

27歩と叩いて同飛には45角があるので同金ですが、それでも45角が痛打。

67角成を許すわけにはいかないので68玉と受けますが、結果図となっては後手の攻めが決まっています。

以下26歩にも同銀同金27歩、先手はとても持ち堪えられません。

テーマ図から (2)65角は32金〜24歩の逆棒銀が気持ち良く決まって後手優勢です。

まとめるとテーマ図から (1)83角は一局 (2)65角は後手優勢 となりました。

どうやら88銀に22飛は成立していそうです。

 

いかがでしょうか全国の振り飛車党のみなさん。

こちらが振り飛車党なのを見越して3手目に25歩と突いてくる居飛車党相手に思い切って84歩と突いてみませんか?

相居飛車なら負けないと思って角を換えてきたらしめたもの。

22飛と向かい飛車にしてやつらの度肝を抜いてやろうじゃありませんか。

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