33金型早繰り銀(23) ~先手棒銀.1~

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33金型早繰り銀に先手が棒銀で先攻する展開を見ていきます。

33金の形が23と33の地点利いているのが大きく、通常の角換わり先手棒銀より対策は容易です。

初手から
▲26歩 △84歩 ▲76歩 △85歩 ▲77角 △34歩 ▲68銀 △32金 ▲78金 △62銀 ▲25歩 △33角 ▲同角成 △同金 ▲77銀 △74歩 ▲38銀 △73銀 ▲27銀 △64銀 ▲26銀 (第5‐1図)

先手が玉を囲うと△54角から△75歩が直撃するのは前回述べたとおりです。

したがって先手は最速の攻めを繰り出します。

第5‐1図から
△44歩 (第5‐2図)

先手は次に▲15銀を狙っていますが、構わず△44歩とここを突きます。

早繰り銀に対しては5段目に進出させないように抑え込みましたが、棒銀は5段目まで引っ張り込んで受けるのが基本姿勢です。

第5‐2図から
▲15銀 △54角 (第5‐3図)

当然の▲15銀に△54角が常套の反撃で、▲24歩△同歩▲同銀に△27歩を用意しています。

上図から(1)▲26飛(2)▲38角(3)▲36角を順に見ていきます。

第5‐3図から
▲26飛 △14歩 ▲24歩 △22飛 (第5‐4図)

▲26飛は△27歩を事前にかわした手ですが、ここでも強く△14歩と引っ張り込みます。

そして▲24歩に△22飛が奔放な受け、2段目に金銀がいない33金型早繰り銀だからこそ可能な手筋です。

棒銀に対しては33金+22飛の形を作ってしまえば突破されません。

第5‐4図から
▲23歩成 △同金 ▲24歩 △33金結果図

先手は攻め続けるしかありませんが、▲24歩に△33金で柳に風。

結果図となっては銀得が確定して後手の大優勢です。

実戦では結果図から▲14銀△同香▲11角と暴れてくるでしょうが、そこで△18歩が決め手になります。

第5‐3図から(1)▲26飛は強く受けて後手優勢です。

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この記事を書いた人

徳島の将棋好き
"急戦で先攻する"が信条
33金型早繰り銀の開発者

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