【四間飛車対策】金無双急戦(6) ~先手46歩型.05~

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第0‐9図に戻り②▲37桂と桂で銀を取りに行く指し方を見ていきます。

こちらの方が①▲46歩に比べて攻撃力がある一方、守りの桂が居なくなって囲いの強度は落ちます。

後手の失敗例から見ていきます。

第0‐9図から
▲37桂 △69飛 (第0‐14図)

①▲46歩の時と同じように△69飛と攻めてみます。

対して▲78銀は△49飛成▲同銀△46金と絡んで後手優勢です。

ところが△69飛に対して、先手は狙っている手がありました。

第0‐14図から
▲33角成 △同金 ▲45桂 (第0‐15図)

▲33角成と切り飛ばしてから銀を取るのが好手順で、後手陣は一気に弱体化しました。

先ほどまでの図とは彼我の玉型に雲泥の差があります。

第0‐15図から
△67飛成 ▲33桂成 △同玉 ▲45桂 △42玉 ▲33角 △41玉 ▲11角成 △78飛成 ▲48歩結果図

少し長手数進めましたが、難しいところはありません。

結果図は48に歩を埋めた先手の高美濃が堅く、後手玉は次に▲53香が詰めろで入ります。

わかりやすく先手の1手勝ちコースです。

▲37桂に△69飛は先手の攻めを甘く見た悪手でした。

第0‐9図から
▲37桂 △77飛成 (第0‐16図)

戻って▲37桂には△77飛成と主砲の角を排除して、▲33角成を消しておくのが急務です。

第0‐16図から
▲同桂 △76歩 ▲同銀 △79飛 (第0‐17図)

△76歩を利かされるのは先手からすれば悔しいのですが、△77歩成~△67とを上回る攻めもないので仕方ありません。

第0‐17図まで進んで後手の良さが見えてきました。

分かりやすくするためにもう少し進めてみます。

第0‐17図から
▲45桂 △同桂 ▲66角 △44角 ▲同角 △同歩 ▲66角 (第0‐18図)

急所はどこまで行っても急所で、先手は77桂に紐を付けつつ攻防に利かす▲66角が盤上この一手です。

本当はその前の▲45桂△同桂を入れずに進めたいのですが、単に▲66角は△44角▲同角△同歩▲66角に△69角が厳しい攻め

次に△36銀があるので▲45桂の一手ですが、△47角成▲33桂成△同金▲47銀△49飛成と踏み込んで後手優勢です。

したがって先に▲45桂△同桂を入れましたが、後手の△45桂が先手玉への脅威となっています。

後手は仕上げに行きます。

第0‐18図から
△46桂 ▲39銀 △38桂成 ▲同銀 △46銀結果図

△46桂が鮮やかな決め手

対して▲同金△49龍▲同銀△37角でそれまでです。

▲39銀は懸命の頑張りですが結果図の△46銀で受けなしです。

桂が居なくなった先手の高美濃の弱点を見事に衝いています。

第0‐9図から②▲37桂には飛角交換からの攻めが厳しく後手が指せます。

以上をもって第0‐8図からの(1)▲36歩は△44銀で後手良しとします。

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この記事を書いた人

徳島の将棋好き
"急戦で先攻する"が信条
33金型早繰り銀の開発者

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