指す戦法を絞る

私は大学在学中にかなり棋力が伸びたこともあり、後輩から「どうしたら強くなれますか?」と聞かれることがたまにあります。

その時は「指す戦法を絞るといい」と答えています。

私の場合大学に入ってから約2年間、アマ二段になるぐらいまでは棒銀一本でやって来ました。

矢倉に組まれても棒銀、四間に振られても棒銀、相掛かりでも角換わりでも棒銀。

来る日も来る日も部室で棒銀を指し続けました。
(飽きずに相手をしてくれた友人たちには感謝しております笑)

すると当然ながら経験値が溜まっていきます。

「ここでこの仕掛けは無理」とか「この構えには端攻めが有効」などの知識も付いてきますが、何より大きいのは「このぐらいの局面なら勝てそう」といったように形勢判断ができるようになります。

当然ながら勝てそうと思った局面から負けることもあるでしょうか、その度にしっかりと検討を行い「実際に良かったけどそのあと間違えた」のか「良いと思ってたけど本当は悪かった」のかを分析します。

前者ならより良い手を覚えて、後者なら自分の形勢判断が間違っていたということなのでそこを修正します。(駒得で良しと見ていたけど、実際は玉の堅さが大差で良くなかったなど)

この試行錯誤を繰り返すことでより正確な形勢判断ができるようになります。

これは棋力の両輪の片方、「大局観」が良くなることに他なりません。

また副産物としてその戦法への自信がついてきます。

上位者と指す時はどうしても臆病になりがちですが、「棒銀なら俺の方が詳しい」と思えることで精神面・序中盤においては互角で張り合えます。

一つ注意点として、こだわり過ぎないことです。

特に技術面において偏りが出てくる場合があるので、ある程度強くなったと感じたら他の戦法も試してみるのがおススメです。

ー本日の勉強ー
詰将棋 30問 棋譜並べ 1局 実戦 1局 (1勝 R2136→R2155)

 

 

 

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この記事を書いた人

徳島の将棋好き
"急戦で先攻する"が信条
33金型早繰り銀の開発者

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