33金型早繰り銀(11) ~先手37桂型.4~

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第3‐2図に戻って(2)55角を見ていきます。

第3‐2図から
▲55角 △64銀 ▲66角 (第3‐5図)

55角に73歩と受けるのは74歩と合わされると結局64銀と手が戻ります。

そこで64同角同歩73歩成同桂74歩のような選択肢を与えるので、後手としては単に銀を引いた方が無難でしょう。

上図まで進んで先手は手番を渡しましたが、後手の銀を撤退させることに成功しました。

機を見て45歩の仕掛けを狙っています。

第3‐5図から
△72飛 ▲56歩 △75銀 (第3‐6図)

後手は盤上の角をいじめにいきます。

上図から55角は64銀66角75銀で千日手

先手が千日手を回避したらどうなるでしょう

第3‐6図から
▲57角 △86歩 ▲同歩 △同銀 ▲76歩 △77銀成 ▲同桂 △76飛 (結果図)

57角には78金が浮いている為、86歩同歩同銀が利きます。

歩得で銀を捌いた結果図は後手優勢

第3‐6図となっては先手からの打開は難しいようです。

したがって(2)55角は後手が望めば千日手に持ち込めます。

とここで締めてもいいのですが、折角なので後手からの打開策も考えてみましょう。

33金型早繰り銀特有の手筋がたくさん出てきます。

第3‐5図から
△35歩 (第3‐7図)

35歩、行くならここしかありあません。

54角と設置して1歩持ったら常に35歩が狙いとなります。

次の36歩を受ける手段として(α)45歩(β)26飛を順に見ていきましょう。

第3‐7図から
▲45歩 △同歩 ▲35歩 △46歩 ▲同銀 △44歩(第3‐8図)

46歩~44歩が歩を下げる面白い手筋

これで次の36歩を狙います。

第3‐8図から
▲34歩 △同金 ▲36歩 (第3‐9図)

先手は受けが難しいようですが34歩~36歩がお返しの手筋

これで桂頭の傷はひとまず消えました。

後手は73桂なども有力ですが…

第3‐9図から
△42飛 ▲26飛 △45歩 ▲35銀 △同金 ▲同歩 △46歩(結果図)

ここでも42飛のぶんまわしが面白い攻めです。

結果図から45歩には47銀49金36歩、43歩同飛44歩には33飛でどうか

11角成が厳しいようでも、21の桂には角の紐がついています。

結果図は後手の方がやや勝ちやすいように見えます。

第3‐7図から(α)45歩にはこのような展開が予想されます。

第3‐7図から
▲26飛 △34金 (第3‐10図)

(β)26飛と浮き飛車で受けるのには34金でじわっと圧力をかけておきます。

対して45歩には33桂が幸便で以下44歩に46歩のカウンターが決まります。

第3‐10図から
▲24歩 △36歩 ▲同銀 △24歩 ▲35歩 △25歩 (第3‐11図)

24歩の突き捨てには注意が必要で、単に同歩と取ると以下35歩同金24飛36歩44角で大捌きを食らいます。

36歩同銀と呼んでから24歩が正着で第3‐11図から29飛と引く手を消しています。

第3‐11図から
▲同桂 △36角 ▲34歩 △35銀 ▲29飛 △27歩 (第3‐12図)

なんとも派手な手順が続きます。

36角に同飛は25金39飛36桂で後手良し

35銀で44角を消して、27歩で飛車を抑えつつ桂取りです。

第3‐12図から
▲33桂不成 △22飛 ▲21桂成 △同飛 ▲22歩 △同飛 ▲33歩成 △24飛 (結果図)

33桂不成に22飛と今度は2筋まで飛車をぶんまわします。

結果図となって簡単ではありませんが、やはり狙いの分かりやすい後手の方が勝ちやすいと言えるでしょう。

(β)26飛には34金から飛車を圧迫して後手も十分戦えそうです。

第3‐5図からは35歩と千日手を打開する手も成立しています。

以上をもってテーマ図Cから(a)48金には54角~75歩と仕掛けて後手良しとします。

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