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33金型早繰り銀(5) 〜先手56銀型.2〜 (前回の記事)
第1-12図から (a) 45歩 (b) 16歩 を順に見て行きます。
第1-12図から
▲45歩 △52金 ▲46角 (第1-13図)
46角は八方睨みの好位置で、角換わりでは頻出の手です。
56銀との相性も抜群でかなり安定した位置と言えます。
第1-13図から
△64角 ▲同角 △同歩 ▲46角 △63金 ▲36歩 (第1-14図)
46角に73歩は受けになっておらず74歩と合わされて先手の攻めが加速します。
64角は唯一の受けで、対して55銀には35銀が返し技でこれは後手が指せます。
63金に対しては65銀という派手な手もあり激しくなります。
65銀35銀64銀46銀63銀成47角と一直線に進んだ局面がどうか。
後手も怖い恰好ですが、95角の筋もあり何とか残していそうです。
本譜36歩は35銀を消しつつ37桂を見せて自然な手です。
先手はこの後どんどん形が良くなっていくので、後手もぐずぐずしてはいられません。
動きます。
第1-14図から
△77歩 (第1-15図)
77歩が急所の叩きです。
対して88金は79銀77金88歩
同桂は76歩65桂72飛73歩同桂
いずれも後手良しです。
第1-15図から
▲同金 △76銀 (第1-16図)
従って77歩には同金の一手ですが、そこで76銀がごつい手
同金87飛成は後手優勢なので先手はこの銀を取ることが出来ません。
第1-16図から
▲78金 △87銀成 ▲83歩 △72飛 ▲77歩 △78成銀 ▲同飛 (第1-17図)
83歩は手筋で同飛なら72銀がありますが72飛とかわす手が幸便です。
先手は必至の防戦ですがかなり不安定な形になりました。
爽やかに決めます。
第1-17図から
△76歩 ▲同歩 △77歩 (結果図)
76歩から77歩が軽妙な攻めで決め手です。
以下同飛は86角、同桂は87金、88飛は76飛79歩87歩28飛86角
いずれも後手優勢です。
第1-12図から (a) 45歩 は36歩の瞬間に77歩同金76銀の強手が決まり後手優勢です。
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