相掛かり 後手右玉(1)

相掛かり後手番の作戦で、先手に▲35歩の位を取らせて右玉に組む将棋を考察します。

まずは葛山わさび氏の動画『現代相掛かり概論』シリーズの動画が必見です。

今回の記事は『現代相掛かり概論』Part5 にあたる▲35歩位取りを深掘りしていこうという趣旨です。

なお、『現代相掛かり概論』では一貫して、「先手は(今のところ)▲96歩からの後出し戦略が成功している」という姿勢を取っていますが、本記事群では「右玉(▲35歩位取らせ)は後手の有望な作戦となるのでは?」という考えのもと検討を進めていきます。

まず、後手の理想は下図のような展開です。

右玉に組んだ後は△65歩と位を張って、先手陣に圧力を掛けます。

先手も▲35歩〜▲45歩と位を張って対抗しますが、このときに後手の右玉が位から遠く、上図は後手が作戦勝ちです。

先手としては本格的な組み合いになる前に、動きを見せる必要があります。

その具体的な手段が▲36銀〜▲25銀の棒銀です。(下図は一例)

本シリーズは、この棒銀を如何に迎え撃つかというのがメインテーマです。

そして「任意のタイミングの▲25銀に後手互角以上で対応できる」となれば後手の成功です。

次回から具体的な展開を見ていきましょう。

↓次回の記事

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この記事を書いた人

徳島の将棋好き
"急戦で先攻する"が信条
33金型早繰り銀の開発者

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