ウォーズ四段の自戦解説(1) 後手向かい飛車vs右銀急戦.1

プロの将棋は難し過ぎる。

芸術鑑賞としてプロの棋譜を並べるのは高尚な趣味でかっこいいですが、実力向上を目指すのならばトップにいる人よりも、自分より少し上にいる人の方が真似しやすくとっつき易いでしょう。

その意味でウォーズ四段の3切れというのは、なかなか実戦的な教材になりそうです。

ということで行ってみましょう。

「わしの一手一手から、将棋の真髄を学ぶが良い」

初手から
▲26歩 △34歩 ▲25歩 △33角 ▲48銀 △22飛 (第1図)

▲25歩〜▲48銀は角道を開けない指し方です。

これで後手の角交換振り飛車を防いでいます。

相手をする戦法を減らして、序盤の精度を高めるのが私のスタイルです。

後手は向かい飛車にしてきました。

角道が開いていないことを活かして、後手の角を狙います。

第1図から
▲36歩 △42銀 ▲37銀 △44歩 ▲46銀 △43銀 (第2図)

一目散に銀を繰り出します。

この時▲76歩と突いてあると、いつでも△45歩で角交換に逃げられます。

第2図から
▲68玉 △62玉 ▲35歩 (第3図)

一度だけ玉を上がったら早速仕掛けます。

「仕掛けは早ければ早いほどいい」が私の持論です。

局面の再現度が高くなり、経験値が溜まりやすくなります。

上図から後手の対応は現れる順に
(1)△45歩 (2)△32飛 (3)△同歩

このうち(1)△45歩と(2)△32飛は激しくなるため、深く研究しています。

一方で(3)△同歩については方針だけ決めて、ほとんど研究していません。

もちろん手順を研究すれば良くできる確率は高くなるでしょうが、全部研究するには将棋はあまりにも大きい。

頻出局面から激しい順だけ研究しておくのが、コスパが高くおすすめです。

第3図から
△同歩 ▲同銀 △34歩 ▲46銀 △52金左 ▲37桂 △72玉 ▲26飛 (第4図)

△同歩〜△34歩と収められると、それ以上攻め続けることはできません。

歩交換をポイントと見て玉形の整備に移ります。

先手の方針としては
①46銀・37桂・26飛の形に構える
②玉を金無双まで囲う
③▲36飛〜▲35歩で仕掛ける
の3ステップ

事前に決めてあることは本当にこれぐらいです。

第4図から
△82玉 ▲78玉 △72銀 ▲76歩 △94歩 ▲96歩 (第5図)

玉を78まで持ってきたことで▲76歩と突きやすくなっています。
(△45歩▲同桂△88角成▲同銀△44角が両取りになりません)

上図まで進んで後手は美濃囲いが完成。

先手はこの後▲58金右〜▲56歩〜▲68金上まで進めれば万全の体勢になります。

後手はそれを受け入れて高美濃に組むか、この瞬間に動くかの2択です。

第5図から
△15角 (第6図)

実戦は△15角と揺さぶりを掛けてきました。

ここからは中盤戦、以降の進行は次の記事で解説します。

続きます。

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