37桂システム(2)

基本図を再掲します。

ここから (b)64歩を見ていきます。

基本図から
△64歩 ▲55角 △63金 ▲45桂 (第5図)

64歩には45桂の飛び膝蹴りをかまします。

直前の55角は後手の63金型が不安定なので利かしになると見ています。

第5図から
△同歩 ▲33角成 △同桂 ▲24歩 △同歩 ▲同飛 (第6図)

先手は桂損の代償として飛車先の突破を確定しました。

第6図から22歩は31角32飛22角成で二枚飛車の攻めが厳し過ぎます。

第6図から
△46歩 ▲同銀 △54銀 (第7図)

飛車先を軽くして玉頭銀に出るのは、振り飛車党ならこうやってみたくなるところでしょうがここでは疑問手。

次の一手で居飛車の優位がはっきりします。

第7図から
▲88角 (第8図)

飛車成りを保留しての88角が好手です。

以下45桂には11角成65銀33馬の要領です。

第8図から
△43飛 ▲22飛成 △65銀 ▲33角成 △同飛 ▲同龍 △76銀 (第9図)

43飛は最善の受けですが先手は飛桂を手にして駒損を回復しました。

二枚飛車の攻めは受からないので後手はここから猛反撃に出ます。

先手も受けきるのは大変なので引っ張り込んで右辺に逃げていきます。

第9図から
▲77歩 △86桂 ▲同歩 △87角 ▲68玉 △88角 ▲59玉 △77銀成 ▲31龍(結果図)

長くなりましたが結果図まで進んで先手の勝ちが見えてきました。

後手の攻め駒は渋滞気味ですが、先手は飛車を下ろしてしまえばそれまでです。

第6図まで戻ります。

ここで自然に見えた46歩から54銀が疑問手。

狭いようですが先手からの88角を防ぎつつ、33の桂に紐を付ける44角が最善です。

第6図から
△44角 ▲66銀 △54歩 (第10図)

66銀に代えて66角には同角同歩65歩(下図)が嫌味です。

先手はすんなり飛車を成り込めますが後手には用意の順があります。

第10図から
▲21飛成 △65歩 ▲77銀 △55歩 ▲同歩 △同角 (結果図)

銀を引かせてからの55歩が筋の一着で結果図まで進めば44に打った角が十分に働いて振り飛車も軽い形です。

一方居飛車も龍を作って、次に24歩が確実な手となるので仕掛けた甲斐はあったと言える局面です。

結果図はいい勝負で人によって好みが分かれそうな局面です。

ポンポン桂はその名前のポップさから奇襲戦法の一種として捉えられがちな戦法ですが、本譜を見ていただけば分かるように立派な急戦の一つとして成立しています。

次回は基本図より (c)54銀を見ていきます。

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